《「箏の最先端をゆく」箏ソロリサイタル》

12月12日(土)箕面市メイプルホールにて【箏の最先端をゆく】公演、1ヶ月半前にチケットは完売され、大盛況でした!

宮城道雄作曲「五十鈴川」「祭の太鼓」の箏独奏曲から始まり、「こすもす」では箏の弾き歌いに1尺八4寸管の尺八が入り、高く澄んだ秋の空に咲くこすもすの清らかさが、長谷川将山さんの細かい動きの尺八と片岡の綺麗なソプラノで、巧みに表現されていました。
この後は現代邦楽へと続き、日本を代表する現代音楽の作曲家である西村朗作曲「彩歌」の箏独奏曲を幻想的な感じにまとめあげ、休憩をはさみ、今回のため委嘱された、桑原ゆう作曲の「言とはぬ箏のうた」(新作初演)では、箏の3本の弦にクリップを挟む、プリペアド・KOTOで演奏し、歌は箏の押手を押さえ始めから押さえきるまでのような微妙な音程を片岡の歌声で妖艶さを醸し出し、まるで万葉時代にいるような不思議な感じになりました!

廣瀬量平作曲「十六夜」では、二尺の尺八とのデュオをお楽しみいただき、そして終曲の藤倉大作「Ryu(竜)」がすごかったです、難曲を超速、また見事なテクニックで弾きこなし、圧巻でした‼️

終演後は片岡、桑原ゆうさん、伊東信宏さん司会によるアフタートークが和やかでした。

片岡が手がもぎ取れるほど練習をしたというだけの今回のコンサートは、箏を始めて聴かれた方々からも感動したとお褒めのお言葉をいただき、宮城道雄から斬新な現代邦楽まで魅了満載の、まさに箏の最先端をゆくコンサートでした!
(スタッフより)
✳︎前半の和装で記念撮影!
✳︎終演後、出演者全員で、左から長谷川将山さん、桑原ゆうさん、片岡、伊東信宏先生。

✳︎おかげさまで完売!
たくさんのお客様にお越しいただきました。 

片岡 リサ

“若手箏奏者”として初めて出光音楽賞を受賞、邦楽と洋楽のクロスオーバー奏者!! 大阪音楽大学卒業、大阪大学大学院文学研究科博士前期課程(音楽学)修了。幼少より箏・三絃を始め、多数の賞を受賞。皇太子殿下・秋篠宮殿下御前演奏をはじめ、平成13年度文化庁芸術祭新人賞・平成30年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞、伝統音楽の枠を超え高く評価。歌にも定評があり国内外を問わず活躍中。大阪音楽大学特任教授。

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