左より、桑原ゆうさん、片岡、大石将紀さん!
10月27日豊中市立文化芸術センター小ホールにて3年ぶりの自主開催のリサイタルには、たくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
〜リサイタルにあたり片岡リサの決意〜
前回のリサイタルでは20周年記念の節目としてこれまで大切に勉強してきた古典・宮城曲から、現代作品まで箏の変遷を辿る内容でした。その後、私自身の演奏スタイル、また箏曲の行先を深く見つめ直す機会を得、素晴らしい作曲家、演奏家との出会いもあり、培ってきたことをもとに新しいものに果敢に挑戦し、演奏していきたいという気待ちが高まってきました。我が流祖である宮城道雄先生が築いてこられた「箏曲と西洋音楽の融合」をキーワードに、片岡リサなりの融合を目指していきたい。今回のリサイタルはその決意表明でもあり、箏と歌の可能性に果敢にチャレンジする内容です。皆さまと一緒に、新しい扉を開く瞬間を共有できれば幸いです。
(パンフレットの片岡リサ「ごあいさつ」より)
片岡リサの演奏は、邦楽と洋楽のジャンルを超え、箏と歌で現代音楽をお伝えする気迫あふれたコンサートでした。
片岡リサの箏と大石将紀さんのサクソフォンとのデュオでは邦楽器と洋楽器が一つの音楽を創り出し、お客様の胸に響く素晴らしい演奏でした。桑原ゆう作曲の「夢の言」(片岡リサ委嘱作品2021世界初演)、「言とはぬ箏のうた」(片岡リサ初演作品2020)の2曲は、万葉の世界が片岡リサの箏と歌で巧みに表現され、昨年の12月に続き桑原ゆう作曲の曲は大きく進化をしていました。
終曲の池辺晋一郎作曲「凍る」は早いテンポにもかかわらず親指で箏の引き立つ音色が出せる片岡の技術は圧巻でした。会場からはアンコールの拍手が鳴り止まず、片岡から全精力を演奏に使い果たしアンコールはできる状態でないことが伝わると、お客様の拍手がさらに応援の大きな拍手に変わりコンサートは終演しました。
(スタッフより)
息もぴったりの「落葉」演奏風景!
後半は洋装で演奏!
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